オマケ・今更


「なぁ」


俺はティアに話しかけた。


「ん?」


「思ったんだけどさ」


彼女はチータラをもしゃっている。


「チータラってタラの皮使ってるんだよ」


「知ってる、それが何?」


俺の言葉にも構わずチータラを貪り食う嫁。


「魚ダメじゃなかったっけ?」


「それはそれ、これはこれ」


あっさり言いやがった。


「じゃあ今日のご飯刺身…」


ービターンッ!ー


尾びれで顔はたかれた。


意味がわからない。


「何故叩く!?」


「だって刺身とか魚の惨殺死体じゃん」


「でもチータラも…」


「ビンタ(ボソッ)」


「すみません」


なんか釈然としないがビンタはゴメンだ。


結局はティアに弱い俺。


いつか勝てる日が来るんだろうか…


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る