おまけ・お風呂



ある日の夕方、ティアが俺に言った。


「ねぇ、お風呂入るから風呂場まで連れてって」


「えー、俺が先に入りたい」


「やだよ、だってアンタお湯にするじゃん!私入れないもん」


いつもと同じ会話。


これで何度喧嘩した事か…


「じゃあ刺身食って待ってる」


「じゃあ私はアンタを刺身状態にしてやる」


「すみません」


うちの嫁さん、真顔で言うから怖いんだ。


「良いから早く風呂場へ連れてけ」


「はいはい」


「はいは1回!」


「はい!」


「よろしい」


なんか偉そうだな、でも勝てない。


往復ビンタされるよりはマシだ。


そうして俺は毎回負けてはティアを風呂場まで連れて行く。


この後待ってるサプライズに気づかず…



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