ライトな唐代使節西域行

7世紀の中国・唐。かの玄奘法師とは別に、唐から天竺へ四度も往復した女傑がいた。名は王玄策、なんと十八歳のうら若き女性。北魏王朝の末裔や自称通詞、気の荒いラクダや馬に野生の驢馬まで、役に立つのか立たないのかわからない面子を連れて、彼女は遥か天竺を目指すーー。

作者さまが「史実重視」と仰るだけあって、当時の文化や民族関係、人物に関する記述が多いのが特徴です。でも、難しくはなく、文章はライトでサクサク読めます。
登場人物は、王玄策を含めみな個性的で、会話がとても楽しいです。

これから、ラサのポタラ宮へ向かい、チベット仏教圏へ入るもよう。文成公主の登場をお待ちしています。

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