哲学という一見難解なモチーフを、日常の柔らかな風景と、ゆるやかな会話、そして小さな謎でくるんで、やさしく解説してくれる良書。作者さんの知性と良心を感じる小説です。
引っ越し先からちょっと帰省、みたいな感じです。
女子院生である東雲理子の専門は「哲学」である。論文のテーマに悩んだり、一般的な院生と変わらない生活を送る理子の元にちょっとした謎が舞い込む。哲学。と言われると難しい印象があります。聞いたこ…続きを読む
哲学もミステリも「小難しい」「理屈臭い」と敬遠されがちですが、本当は、日常から見出せる、身近で、ごくありふれた、「みんな」のためのものなのですよね。天才学者や名探偵だって、十分条件でこそあれ必要条…続きを読む
暇な時間を見つけて、公開中の話は全部読破しました。哲学というとひどく難解で、その学者は気難しい人というイメージを持っていましたが、哲学研究室の午後は一人一人のキャラが魅力的で、感情移入しやすかった…続きを読む
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