エッセイだけど、怪談。
作者ご本人も読者を怖がらせようなんて、よこしまな気持ちは持っていない。だから、軽い気持ちで読める。
軽〜い気持ちで読めるから、深夜に一人きりの時、スマホで読むのに丁度良い。
私みたいな老人もスマホの時代だから、固定電話は死語。それこそ私のスマホに「俺の美しい呼鈴を聴いてくれ」なんて固定電話の幽霊が掛けて来そうである。
目下の悩みは、幽霊ではなく、縁もゆかりもない外国から掛かる電話。油断して取ると、中国語のメッセージが流れる。詐欺電話らしく、下手をすると法外な通話料を要求されるそうだが、どうやって請求してくるのかは皆目理解できない。
今は、そっちの正体不明の電話の方が怖い。
語り口がいかにも体験談といった感じで好印象。
やけに作り物めいた「体験談らしき物」が散見される中、それだけでポイント高いです。
そして内容ですが……出ましたっ、夜の博物館っ!! 映画「ナイト・ミュージアム」なら笑えますが、これは笑えない。ネタばれができないのがなんとももどかしいですが、外線が〇〇に変わったところで、背筋が凍りましたね(^-^;
やはり、過去に死にまつわる何かがあるとアレは出るようですね。
幸い私は霊感0で霊媒体質でもないようなので(多分)、怖い体験はないですが、なるべくそういったところには近づかないほうがいいのかもしれません。
万が一体験しちゃったら、マジで夜寝れなくなっちゃいますのでw