概要
「僕と君の仲だからね」
容姿端麗にして名のある貴族の三男であり、近衛騎士として皇帝を守り、婚約者との婚姻の準備が進められていた幼馴染。しかし彼は、なされた革命により全てを失った――左目と、婚約者と、近衛騎士の職と、貴族という立場を。それでも、私の中で彼が幼馴染であることは変わらぬ事実である。取り敢えずうちのパンを食べて元気になってくれ、サフィ。某方の誕生日に即してじっくり練って焼きました。長編「Sirdianna」と併せてご高覧下されば、更にお楽しみ頂けるかと思われます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!優しい絆の味わいが心に染み渡る飯テロ、時々おっぱい
こちらの作品は、作者様の長編『Sirdianna ―風の腕輪と覇王の剣―』の番外編になります。
『Sirdianna』の中でも、魅力的な個性と独特の存在感を放っていたサフィルス。
彼のその後が描かれているのですが……こいつめ、実はこんなに可愛い奴だったのか!とニヤニヤしっ放しでした。
革命で様々なものを失ったサフィ。
しかし、幼馴染であるテーラの美味しいパンと優しい心遣い、そしておっぱいで癒やされていく様は、楽しく温かく、読んでいるこちらまで幸せな気持ちになります。
『僕と君の仲だから』と事あるごとに彼は言うけれど、コミカルに綴られるのはあくまで友達以上恋人未満の関係。
『サフィ、お…続きを読む - ★★★ Excellent!!!美味しいごはんは、心の糧
異世界ファンタジー『Sirdiannaー風の腕輪と覇王の剣』の、番外短編です。本編の内容、登場人物が登場しますが、これ単体でも読めます。
容姿端麗な貴族の三男サフィルスは、水の精霊のちからを持ち、皇帝の近衛兵を務めていた。革命により、顔に重傷を負った彼は、婚約者も貴族の身分も職も失い、幼馴染のもとへやってきた。パン屋の娘テーラは、彼を迎えるが……。
革命という政治の激変により、心身に傷を負った主人公たちの、再生の物語です。この作者さまの作品の特徴ですが、出てくるパンと料理がいちいち美味しそうです。テーラ姐さんのさっぱりした気性にも惹かれます。
単体でも読めますが、本編と併せて読むと、いっ…続きを読む