幽霊はどうやってできるんだろう?

不思議の境界線ってどこにあるんでしょう?
目の前に見えているもの、触れられるものは必ずそこに存在するものだと信じていいのでしょうか?
普段何気なく接点をもつ多くの人の中に、この世のものではない人は紛れていないのでしょうか……?

考え出すと止まらなくなる、そんな答えの出ない疑問。
オカルトサークルで幽霊部員と呼ばれる主人公の赤宮さんは、とある事件をきっかけにそんな不思議な思考の世界に足を踏み入れることになります。

彼女の相談相手であるサークルOBの粕谷さんも、なんだか不思議な人。
序盤の彼の描写はいたって普通の振る舞いのように描かれているのに、なぜだか気になる、なんだか謎めいている、主人公だけでなく読み手までそう思わせる行間の雰囲気づくりが秀逸です。

ええっ!?と驚く展開の連続で、読む手が止まらなくなる不思議ストーリー。
彼らの不思議な日常はまだまだ続きそうですので、幽霊作成実験の経過観察は私もぜひしてみたいところです(^^)

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