幽霊作成実験

作者 ゆうけん

24

8人が評価しました

★で称える

レビューを書く

ユーザー登録(無料)をして作者を応援しよう! 登録済の方はログインしてください。

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

もう手放しで面白い作品です!
とあるミステリー系のサークルに入っている大人しい女の子の話なのですが、彼女にはちょっと特徴があって……
という感じで始まるミステリータッチの幽霊話。
主人公をはじめとして、謎めいたOBの粕谷さん、さらになぞの人物と魅力的なキャラクターが登場。
そして不思議に満ちた物語が幕を開け、静かに謎が紐解かれていきます。
この過程が面白いのはもちろん、惹きつける展開と構成、独特の空気感などとても完成されている作品です。
そしてラストに訪れる読後感のいいエンディング!
あっという間に読めてしまうのがもったいないほどの作品。
ぜひ読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

――

物語はオカルト研究部員で内向的な大学生、赤宮早苗がサークルの飲み会に参加するところからはじまります。

風変わりなタイトルに惹かれて読みはじめると、軽いタッチながら次々と謎が提示されていき、最後まで読み進めるしかなくなります。

フツウでない世界に突如として身を置いたことに気づきながら、どこか超然としている主人公はもちろんのこと、脇を固める登場人物もみんな個性的。少しせつない、独特な雰囲気の中で謎が解き明かされていきます。

幽霊とは何か。
人とは何か。

読み終わったときには、世界を見る目が少しだけ変わっているにちがいありません。


★★★ Excellent!!!

――

今作のようなトンデモナイ物語と出会えるから、カクヨム界は面白いのです。
オカルト、とタグにありますが、単なるこけおどしの幽霊話ではありません。
ちょっと角度を変えて眺めてみれば、ゾクリと背筋が凍りそうな怖さが内包されています。
女子大生の早苗が、クラブのコンパで出会うOBの粕谷。
ここから想像さえしていない世界へ、瞬間に放り込まれます。
引き込みかたが素晴らしいため、次話が気になり一気に最終話までいってしまいました。
むしろ、この最終話が新たな展開の序章であって欲しいと思います。
タイトルの意味がわかったとき、さらに怖気が走るかもしれません。
夏にもってこいの物語です。

★★★ Excellent!!!

――

<序論>

本レポートは一般的に幽霊と称されるものが、果たして人為的に作成
されるものであるかどうかを考察したレポートである。
レポート内に書かれている内容は、基本的に実話をベースとして
作成されており、そこに恣意的な類推を挟むものではない。

幽霊と人間との関係は、見える見えないの能力にもよるが、
見えたとしても記憶されるかどうかの部分に占められる比重が大きい
その為、たとえ見えていたとしても本当にそれが幽霊であると、
認識する人間が少ないと考えられるものである。
本レポートにおいては、以上の推論を実証すべく検体の観察を
通じて幽霊の実態について取りまとめたものである。

観察する検体の女性は、数年間実社会との交わりを過不足無く
経験しており、推論にあたっての必要条件を備えたものであることを
確認済みである。

以下、本論に続く。【粕谷十朗】

さんがに★で称えました