エロチシズムの無い耽美主義文學

誰でも一度は考えますよね。
この世界は、目に映る物は、手に触れた感触は、本当にあるのだろうかと(え、考えないですか?)

本作はホラー物とも怪奇物とも違う、怪しい雰囲気のある物語でした。大人の読み物ですね。

主題がそのままタイトルになっており、読者に投げかけた作者様の心模様(覚悟)でもあります。
最近は何でも起承転結を求める人が増えたので見かけなくなりましたが、文豪と呼ばれる作家先生の作品の中には、こういった構成の作品も多く、久しぶりに興奮しました。

エロチシズムの無い耽美主義文學とでも言いましょうか。
何を美しく描いているのかは、多分一般の方と作者様とでは感覚が違うと思いますが、寄せて行ってそれがなにか分かると、とてもストンと落ちます。

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