第31話 あとがき

 この物語は、カクヨム内で開催されたコンテスト、『カクヨム異聞選集~本当にあった怖い話・不思議な体験コンテスト~』応募の為に書いたものでした。


 実話、ということと、12,000文字以下、ということが要項に記されていたので、周囲から聞き取った『実話系怖い話』を掲載したのがきっかけです。


 文字数縛りがあったので、聞き取ったものの、掲載できない話がいくつかあり、コンテスト終了後に随時掲載していく形で現在に至っています。


 たくさんの怖い話を聞かせてもらったり、書いたりしていましたが、特に自分自身が「何かを見た」「すごい体験をした」ということはありませんでした。


 むしろ、『続藤家妖縁起絵巻』のときは、なんだかもう初めて「恐ろしい」と思いました。

 パソコンは「固まる」以前に、文字を勝手に消してくれるわ、保存のファイルが再三行方不明になるわ、体調不良になるわ、周囲に不幸は続くわ、親に怒られるわ……。


 さて。この『身近にあった【本当にあった怖い話】を集めてみた』では、いろんな人から話を伺いましたが、不思議と「怖がらせてやろう」と思って私に話をして下さる人は少なかったです。


「こんな体験をした」。そういうことを淡々とおっしゃり、話す中で自分なりの結論をつけたり、解釈をしておられる方が大半でした。


 また、『狐』や『村』。『風習』について語ってくれた高齢者の方は、本当にいきいきと楽しそうに伝えてくれたことが非常に印象深かったです。

(その内容が「遺体って、野ざらしで燃やしたら、手とか足首が燃え残るねん。それを集めて、もう一回火にくべてな」だったとしても)


「あんたに話さんと、もう誰も知らんようになる」

 そう言った方もいらっしゃいましたが、そんな事はないと思っています。


 私のような部外者には珍しい話でも、その「家」その「土地」に住み続けている人には身近に存在し、しっかりと語り継がれるシステムが出来上がっているでしょうから。


 もう少し、続けたいなぁ、というのが本音ですが。

 ここらで幕引きと、相成りました。

 『身近にあった【本当にあった怖い話】を集めてみた』。

 これにて、終了です。


 最後までお付き合いくださった皆様。

 ありがとうございました。

 ネットの中に数ある実話系怪談の中から、ここを選んでいらっしゃった皆様。

 ありがとうございました。

 本当にあった怖い話の提供者の皆様。

 ありがとうございました。

 

 今後も創作の場では、『怖い話』を書き続けたいと思いますので、どうぞ末永くよろしくお願いいたします。


                       武州 青嵐

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身近にあった【本当にあった怖い話】を集めてみた 武州青嵐(さくら青嵐) @h94095

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