恋は盲目。狂った愛がたどり着いた場所とは?

作者さまの作品を評価するのは三度目になります。全てに共通するのが、歪な世界設定だとしても、登場人物たちの心理を深く掘り下げ、とてもリアルに描かれるということです。

本作品もその点は見事でした。まずは設定の歪さからくる独特の緊張感、登場人物たちに与えられた設定、それらが融合した世界で、主人公が苦悩する姿は、まさに恋は盲目という言葉に通じるところがありました。

ラストはバッドエンドのタグ通りですが、主人公の内面が詳細に描かれているため、そうなってしまうのは仕方がないと思えました。

狂気と純愛は紙一重。そう感じさせてくれる良作でした。ぜひみなさまも一読されてみてください。こうした愛の形を取るのも、結局は人間だからと思うと、何だか切なくなりますよ!!

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