怪異と歴史アクションが融合するとこんなにも面白いのかと。

2018年6月段階で四十万字以上あって、あまりに膨大であるがゆえにページ開くのを敬遠してしまう……のは先入観。

実際読んでみると冒頭の師匠との仕合から丁寧に描写してあるし、レベルの高さとワクワク感が同居していました。
魅力ある小説って、ただ文が巧いだけでは人気にならなくて、プラス場面の抜きかたとか、文字でありながら目の前で踊っているように見える躍動感があってこそだと思うのです。
この小説はまさにそんな感じ。文字に疾走感と緊張感があって、「動いている」ように感じました。
だからまだ数十万字もこの物語を楽しめるのかと思うと、嬉しくなってきてしまいました。

バトルシーンは特に圧巻。こんな風に文章で魅せられるなんて、作者さまを尊敬します。

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