散り、積もりて、咲く花の

 命は巡るもの。
 そこに思いを乗せて、次代へと運ばれていくもの。
 それを運命と呼ぶか。 

 たとえ、愛すべき存在が、霞のように消えてしまったとしても。

 優しい作品、いや、違うな。
 柔らかい、だろうか。

 指先に触れる薄桃色の花弁のような。
 淡く柔らかな読み心地だった。

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