丹念に練り込まれた世界観。想像を越え襲い降る、伏線の数々。

おいしい料理を作りたくて、土壌の生成から始めたような、そんな膨大なオリジナルの塊。

異世界には異世界が紡いだ歴史があって当たり前のはずだが、それを1から設定するには多大な労力が必要だ。
故に、「そこまでできるファンタジー作家」は一握りで、成し遂げた作家の作品はどれも一級品だ。

なにより、異世界そのものや異世界に向かう動機や背景が完璧で、不自然な事に対する不自然さにまったく違和感がない。
それでいて簡潔でわかりやすく、主人公にがっちり視線を奪われたまま僕らを物語に連れて行ってくれる。

完璧な導入部、まずこれが素晴らしい。


これからこの作品を読み始める方、
あなたはまったく知らない神話を知る事になるでしょう
あなたが想像もしていなかった冒険を目にする事になるでしょう

本作で体験する、極上の未知やスリルが羨ましい
きっとびっくりして、混乱して、ゾクゾクすると思います

「絶対に埋もれさせてはいけない名作」
こういった言葉がしっくりくる作品です

どうぞ、未知の扉を開いてください
どうぞ、未知への扉を開いてください
そしてたくさんの人々に知って欲しい

この作品の事を
この作者が紡ぐ物語の結末を

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