幻想的で哲学的なSF作品

創造主から逃げ出した元最高傑作のアンドロイド。
現代を生きる「僕」の前に現れた不思議な女性。

交わるようで平行線をたどっていく二つの物語。
最初はそんな風に感じながら読み進めていきましたが、だんだんと思考の深みにはまっていくようでした。
散っていく桜の美しさ、に絡めながらもSFならではの哲学的な面白さがなんとも心地いい。

ストーリーは単純ではないけれど、その奥を想像し読み解く楽しさがあるような気がしました。
不思議な設定と映像、一筋縄ではいかないストーリーの遊び心。
それらが絡み合いながらも不思議な美しさのある物語です。

是非読んでみてください。

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