新撰組、料理、恋ごころ…… 三つのテーマが巧みに溶け合っていて、文字数以上の読みごたえを感じる短篇でした。
北海道で小説を書いています。商業作品は「眠り王子と幻書の乙女」「ワンド オブ フォーチュン」「ブラッド・ナイト・ノワール」など。カクヨムでは現代が舞台の青春も…
動乱期の京都とは対照的に静謐な雰囲気、堅実でしっとりとした筆致により、花乃や沖田の表情や立ち居が鮮やかに読者の眼に映ります。「いけず」。何とも奥行のある言葉ですね。たった3文字の言葉のなかに、花乃…続きを読む
言葉が綺麗である。一つ一つの文章に愛情をかけるのは物書きにとっては当然のことであるが、それが読む人間にまで真っ直ぐに伝わる作品はなかなか無いと思う。この話は短いながらも、一つずつの言葉に込めた想…続きを読む
ほっこりとした話であるが故に、より切ない。カクヨムで新撰組の沖田の作品を発見できるとは!!と思い、速攻拝読しました。歴史小説っぽくない新撰組ものが多いWeb小説の中、登場人物たちの言葉遣いや、…続きを読む
病に臥せった沖田総司にどうしても、何か美味しいものを食べさせたい。京育ちの町娘花乃は、ただただ心を砕く。ただそれだけの話が、きりっと物語として立つのは、その背景にある「死」が、かっちり描かれている…続きを読む
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