ディストピア眼鏡小説だ! 次の『世にも奇妙な物語』の原作に使ってほしい。この小説が恐ろしいのは、作者がこの世界を「望んでいる」感触があるところです。昔よりはファッションアイテムとして定着した眼鏡ですが、まだ根強く「ダサい」とか「冷酷」の象徴でもある。その現実への憤怒が、後半の展開だけでなく全篇から立ち昇っています。
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