そんな夜の、あの匂い

ずるいのに好き、悪いから好き、悪い誘いに抗いきれないのはそのずるさにぶらさがってしまう自分のずるさもどこかに確かにあるから……そんな夜の、あの匂い、空気の温度、遠いざわめきが読んでいて生々しくよみがえる、きれいで切ないお話です