甘い物に目が無いだけの普通の少女が恋路の障害に直面したら?

遅れ目の思春期を迎えた女子高生が恋愛に目覚め、一筋縄では行かない世間の不条理に悩むと言う、ちょっと捻りの効いた恋愛物語です。
障害の立ち塞がる恋路を歩くと、燃えるような愛に行き着く。とは言いますが、その路線じゃないです。ラブコメディじゃなくて、真面目な恋愛物語。
その主人公のお相手は冒頭で意表を突いた登場をします。冒頭から書いているので、これはネタバレの範疇外でしょうが、LGBTが二本目のテーマです。一本目は思春期恋愛物。
紆余曲折の過程で女子高生の心は揺さ振られるのですが、その描写が非常に繊細。此処まで表現すべきなのね、と書き手には良い教材です。
読み手にとっては結末ですかね。如何にLGBTを調理するか。難題です。残念ながら、現実社会でもギクシャクするテーマですから。でも、最後だけ読んでみよう、なんてズルは控えましょう。思春期少女の心理描写も中々に読み応えがあります。恋が愛のステージに昇華する様を見届けましょう!

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