この夏に、これを読まなきゃ何を読む!?

誰もがなんとなく知ってはいるけど、具体的には何も知らない。
そんな「ドルフィントレーナー」という仕事を題材にしているのがこの作品です。
海の描写がとても綺麗で、読んでいるだけで水に揺られるような感覚になります。
爽やかな(でもちょっと偏屈なところもある)主人公が、様々な人(とイルカ)と触れ合いながら、成長していく。
やはり成長するキャラクターというのは好感を抱かざるを得ません。


そして、ここからは書籍版の『ドルフィン・デイズ』について。
(こちらのカクヨム版は少し前に読ませていただいていたのですが、今回改めて書籍版も読んだので、そちらについても少しだけ触れます。)
大まかなストーリーラインはもちろん変わらないのですが、やはり編集者の手が入ったからか、全体的にスラスラと読みやすくなっています。
読みやすいというのは、つまり没入感の向上に他ならず、さらにはちょっとした追加キャラクターもいて、それがまたラストの感動を後押しします。
カクヨム版を読んだ方にも、書籍版はオススメです!
自分は書籍版でもまた泣かされました。(笑)

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