もともと彩度の低い夜桜の色は、彼らの思考を通して高い彩度に塗り上げられていた頃があっただけに、本来の彩度を通り越して限りなく無彩色に近づいていく感覚の様子をここまで再現するか、と唸らされた作品。
【書籍化作品】 ・『いちいち癇に障るんですけどっ!』KADOKAWAビーズログ文庫 https://kakuyomu.jp/publication/entry…
この作品を読むのは三度目になります。三度読んで毎回とも感じる感想は「突き刺さる」でした。私は最初何故そう感じるのか判りませんでした。(バカだから)何故そう感じるのか整理できレビュー書けるよう…続きを読む
1話~3話と、主人公の心を反映するように少しずつ文体が変わっていく、その筆致に技量の高さを感じます。3話構成も序破急の性格がしっかり出た枠組みで綺麗。憧れの人が堕ちていく様、そこに幾許か諦観の…続きを読む
桜の下でさりげなく始まった、瑞々しい恋。主人公ハナエにとって、輝くような存在だったテツ。——その輝く背を見つめ続けることが、彼女の幸せだったのかもしれない。そんな眩さの上にも、時は流れ——そ…続きを読む
人は自分が見ようと思った時に、初めてそれが見えるようになる生き物なのかもしれない。しかしそれがまた、このお話では切ない笑。彼女の方は、甘い日々では有り続けたのかな? という気はしています。甘…続きを読む
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