さぁさぁ…死ぬまで手を繋ごう

『あれれ…李蠹ちゃん、その仁王立ちは何かな?(笑)』

『何じゃねぇよ、酒瓶やら何やらそこら辺に捨てやがって!お前の後ろをゴミ箱持って付いてまわろうか!?』

黒いオーラを発しながら本当にゴミ箱を左手に持っていた。

『付いてまわる?✨嬉しい事言ってくれるねぇ?そんなに僕がすk』

アレは痛い。目に見えるのが蹴られた後だったがやはり光は凄いのだと感じる。

次元が違うなぁ…と。

そんな事を思っているなんて知らない李蠹が思ったのは部屋から出てテレビゲームに夢中だった未来の事

『おい、未来?』

『何??調べ物なら後、だよ??』

と無造作に置かれたポテチを食べながら片手でゲームをしていたが言われたのが嫌だったのか部屋に戻った。

『なんか、さっきから可笑し…────』


言いかけた辺で大きな地響きとも言える音が聞こえた。此処に居たら危ないと感じさせるには充分なくらいに。

『そろそろかなぁ?って言ったんだけど。』

『ったく…悪趣味な奴だな。だから、嫌なんだ。後、ピリピリすんな面倒だろうが』

『別に〜〜?よ?何千…何万回やるつもりなの?(笑)』

『…知らね。どうせ言ってないんだろ?』

♪ヤミちゃんだって言うでしょ?』


「「無駄な事は嫌いだ」」ってね?


『おい!ベラベラ喋ってねぇで未来の部屋の扉が何度やっても開かないんだよ!どうなってんだこれ…─』

ガチャガチャとドアを開けようとするが開く気配が無い。

『……李蠹ちゃん何やってるの?』

そう言った蕗亜の声音と瞳が何も思っていない様な……─まるでの様だった。

『煩せぇ!未来が!此処の扉だけ頑丈に作ってるから開かねぇし!ほら、古闇!お前ならドアくらい破れるだろ!早くしろって…─』

『………だから?俺が此処を開けてどうする?それこそ終わりだぞ?』








この人李蠹はこの世界で生きるには優し過ぎたのかもしれない。

けれど─此処はゲームだから?

開かないドアと優しい人。

BADENDを迎え消えゆくのはどちらか…──

それともか……──

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