うーさーぎー美味し?(番外編)
『兎美味しってさ、残酷らしいね〜。食べるのかな?(笑)』
『……いや、それは…──』
『美味しいと言うより負いしと言って…─』
『いや、兎を食べる文化なんて最っ悪よね!』
『イヤイヤイヤ!アンタら、あの唄の意味すら知らないのかよ…』
ツッコミ続けるのが疲れた。主人公の仕事だけどな。
『アレ、違ったっけ〜〜?兎を食べるて美味しいんでしょ?(笑)』
と確信犯がニヤニヤしている。やっぱりコイツ二重人格かと最初は疑っていたが、そうではなくてこういう性格と言うことらしい。『らしい』と言うのは本人から聞いた訳ではなく、怒りっぽいと皆から称される楼驪からの愚痴を含めた考察だ。
『でもよ、兎って上手いのかよ?』
ナイス!と思った瞬間。
『んー……逆に紀元前前の此処は何を食べてたのかなぁ?僕、歴史に詳しくなくて(笑)』
『あ、そう言えば、未来は?』
『あ〜…─さっき、部屋でパソコンと睨み合ってた』
『と言うより…─本編に出てないその…未来って誰だ?』
そう心底思った。時々話には出てくるが誰だと言われれば分からない。
そしてそれを聞いた後のあいつらの顔が何だ、…アホだった。
『何言ってるの?(笑)未来ならさっき、ココア取りに来たけど??』
『そうね、さっき飲み物が欲しいと言っていたもの。アタシ聞いたわよ?』
『だなぁ?パソコン壊れかけだから電気流して来たけどよ。』
そういう所謂…─未来談義をしていたらガチャりとドアが開いた。
『おはよ?誰、その変な、ヒト?』
ノートパソコンを片手に、ココアを片手に、歯ブラシを咥えたまま、脱ぎ掛けの靴下を脱いだ。蕗亜より一回りは若そうな少女が俺を不審な目で見ていた。と言うか睨みつけていて視線が冷たい。
『いや、俺は…───』
※以下省略
『と言うことで〜襄君だよ?(笑)まぁまぁ〜未来が警戒する気持ちも分かりそうで分かるけど分からない(笑)まー、二人共仲良くしようね?』
『嫌。半径五m以内に入らないで』
『はぁ…?』
…兎は美味しいけど、番外編は美味しくない今日この頃のちょっとした出来事
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます