誰だって生きてる?

『にしても銃で撃つとかヤミちゃん酷いよ〜?w』

酷いと言いながらケラケラと笑い転けている

『…お前が悪い。しかも五発しか撃ってない』と優雅に珈琲の注がれたカップに手を掛ける

『あはは、襄君さ、

『思う…けど?』

少し曖昧な答え。それしか今は分からないのだから。

『うんうん?w他人生き物の意見を聞くのは楽しいよねぇ〜ねーヤミちゃん?』

『…まぁな。』

笑っているけど冷たいようなまるで…そいつらの周りにだけ冷気でも出ているかの様だった。

『誰しも自分の為に動いてる訳では無いって人が結構居るけど、それを言ってる時点でさ、自分を護りたくて必死なのが丸見えだねぇ〜あ〜おっかしwそんなに自分が大事なのかな?いや、保ってられないんだね。と言うことは襄君も?』

『いや……別に??』

俯く。さっきみたいな質問は初めてされた事だし自分は自分の事しか考えてないのか否か分からなかったからだ。

『僕はさ、…でしょ?それに考えても無駄だからね?』

それとそういう事を軽々と言い放つコイツ蕗亜がイライラしている様にも思え自分の感覚が不思議だった。

『…蕗亜怒るな。これだから周りから孤独にされる。』

こどく?コドク?コドク?孤独?嗚呼…孤独か。コイツが?

『えぇ〜〜?僕、怒ってるように見えたのそれに孤独1人の方が都合が良いと思わない?襄君だってそうでしょ?あのお母さんが居たから家に縛られていた…─そうじゃない?恩着せがましい様に聞こえるけど李蠹ちゃんのお陰だよ?』

『俺は、別に望んで居なかった』

『へぇ〜〜?それじゃあ、君は人殺しの家に居座るだね〜』

と絶対零度の笑を浮かべて座っている

『しゃか…──』

全て言い切る前に

『おい、何やってんだよ!蕗亜には買い出し頼んだだろうが!』

と夜中の1時過ぎになんでこんなにも大声を出せるのだろうか。

『そ〜だったね〜w買ってくるから襄君の相手でもしててよ〜?』

と1分も経たぬうちにドアの開く音・閉める音がした。



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