堕ちる君と見上げる僕

『開いっ………た!』

ドアを思いっきり蹴り飛ばせばなんとか開いた。

『わー李蠹ちゃんすごーい拍手しなきゃね〜〜?(笑)』

と冗談の入った様な言葉と笑みにその場が凍りつく。

『んな事どうだって良いんだよ!未来、未来は!?』

と浅い息の呼吸を続けながら李蠹が部屋を覗こうとした。が…─────

と言なわれて目を手で塞がれた。

『んだよ!何でも知った様な顔しやがって…離せ!!』

『って言ってるけど離して良いと思う〜〜

?ねーヤミちゃん?』

『…―あ”?他人に聞かないと判断出来ないのか?』

『あはは?そうかも?見せたくないものは見せたくないよ、瞬間なんて見たくないからね?』

蕗亜は笑っている。紙1枚を貼り付けた様な笑を浮かべて。

『うるせぇって言ってんだろ!?グチグチ面倒な事、良いやがって…!』

李蠹が鳩尾を思いっきり殴った。蕗亜は殴られた所を抑えて李蠹を見てあぁあ…とでも言うふうに眺めていた。

『何で何で何で何で…仲間なはずじゃ無かったのかよ…早く、この腐りきった世界を戻すとか馬鹿げた事言って笑ってた…だろ…?』


そう…と。


『あ〜ぁ…何でかなぁ…こっちは消す算段も付けてたってのに……あ、そう…』









………って聞かれたら…君はどう答えるの?ねぇ?教えてよ、解いて?李蠹ちゃんに教えてあげないと…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

攻略情報nothing,僕らのゲーム☆ 夕霧 夜薙 @Natsuml-0419

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ