好感度を上げるには
俺は退屈していた。昨日の夜まで。本来ゲームのバクとは何個も存在しないはず。
なのにバグ以外の何物でもない奴が目の前に居る。人の家のテーブルに足を乗せて。
黄色のメッシュが入った薄紫色の童顔野郎。つまり男。それに少し大きめの淵の付いた眼鏡。こいつが厄介な訳で。
『いやー、この短調な世界で超絶可愛い可愛い
※以下省略
『五月蝿せぇ………死ね!で帰って来んな!吐き気がするわ!地獄に堕ちろ!』
『死ねと地獄に堕ちろって同じじゃないかなぁ?李蠹ちゃんの馬鹿な所も可愛いよ?やっぱり僕のお嫁に((蹴』
何故か不審者が部屋の中で口論を繰り返している。蹴りも入ったが。
『アンタら、どちらさんで?』
短調じゃない。コマンドも出ない。声音にも高さがありヒトだと実感する。
問いかけてみると2人が顔を見合わせてニヤッっとした。
『ゲームの中の住人じゃ無いことは分かるよね?流石の馬鹿でもさ?』
眼鏡ロリコン男がそう言った。
『おい、
『しらなぁい♪』
爆笑してる奴。
『何だか、知らないけど不法侵入と住居侵入罪で警察呼ぶからな…』
スマホを片手に電話しようとしたその時。
『そんな事してもゲーム内で刑務所に入れられるって出来事は無いはずだよね?』
『大体気づけ。俺らがお前みたいな平凡で何の取り柄もなさそうで顔もそこまで良くない奴にわざわざ来てやったんだから感謝位しろ』
何が言いたいのか分からない。なんだよ、コイツら…。
『何しに来たんだ?』
俺が無意識に少し眉を寄せたのを合図の様に
『仲間にならないかって?僕らのゲーム攻略の仲間として…ね?』
『は?』
運命の選択1
仲間になりますか?
・はい ・ いいえ ・殺す ・逃げる
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