もしも「あの日の広島」にタイムスリップしたら──

第二次世界大戦を経験した人々が減っていき、戦争や原爆の恐ろしさが風化していく現代。
平和な広島の街で青春を謳歌する二人の少年少女が出会ったのは、原爆の閃光によりタイムスリップしてきた一人の少年でした。

彼との出会いが、音々と桃弥をタイムトラベルへ巻き込みます。
原爆投下直前の広島にタイムスリップした二人は、時正や彼の仲間と共に原爆の投下から市民の命を救おうと奮闘するのですが──

当時の社会情勢の中、現代から来た二人と戦時中を生きる人々との出会いと交流が切迫した状況の中で描かれています。
彼らの奮闘は市民に届くのか、そしてタイムスリップしてしまった二人は現代に戻ることができるのか。

「あの日」のその後、そして現代にタイムスリップした少年時正視点での短編も、心を打たれます。
物語を通して、皆さんもぜひ戦争について、原爆について、今一度考えてみていただきたいと思います。

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