"南部根元記" と "津軽一統志" より導き出した個人的結論 かんから
隠された真相とは何か?!
津軽為信が決起するまでを描く。
奥州戦国絵巻物。
目次
連載中 全105話
更新
- 相川西野の乱 永禄十一年(1568)秋
- プロローグ
- 偽一揆 永禄十二年(1569)正月
- 初めての策謀
- 1-1 幕開け
- 1-2 誘い
- 1-3 詰問
- 1-4 卍の男
- 1-5 決断
- 岩木山、雪の陣
- 1-6 山門陥落
- 1-7 嘲笑
- 1-8 対面
- 1-9 和合
- 1-10 物言い
- 鹿角合戦 永禄十二年(1569)秋
- 他国者とは
- 2-1 港の春
- 2-2 用心棒
- 2-3 卍の行い
- 2-4 雇う条件
- 2-5 企み
- 南部の跡継ぎ
- 2-6 二人後継
- 2-7 閃き
- 2-8 出陣
- 2-9 手柄
- 2-10 首取り
- 石川高信、病没 元亀一年(1570)春
- 鉄砲との出会い
- 3-1 戦の後
- 3-2 図面
- 3-3 進呈
- 3-4 実演
- 3-5 身内の仲
- 最後の鷹狩
- 3-6 不穏
- 3-7 変化
- 3-8 鷹狩
- 3-9 称賛
- 3-10 高信の死
- 屋裏の変 元亀一年(1570)秋
- 妻との別れ
- 4-1 謀略
- 4-2 嵐の前
- 4-3 哀しさ
- 4-4 凶報
- 4-5 別れ
- 毘沙門堂
- 4-6 出家
- 4-7 罠
- 4-8 対決
- 4-9 銃声
- 4-10 妻の仇
- 野崎村焼討 元亀一年(1570)初冬
- 密談
- 5-1 手打ち
- 5-2 選択
- 5-3 変化
- 5-4 才の発掘
- 5-5 忠誠心
- 火は放たれた
- 5-6 知恵者
- 5-7 勇者
- 5-8 己の不明
- 5-9 震為雷
- 5-10 卍の未来
- 堀越騒動 元亀二年(1571)春
- 不穏
- 6-1 難題
- 6-2 嘘の忠誠
- 6-3 人質
- 6-4 嫁入り
- 6-5 毒消し
- 死に賜う
- 6-6 一周忌
- 6-7 異変
- 6-8 陥落
- 6-9 唯一人
- 6-10 事態
- 万次党、従属 元亀二年(1571)夏
- 家来を斬る
- 7-1 大山鳴動
- 7-2 覚醒
- 7-3 深慮
- 7-4 凶刃
- 7-5 髭殿誕生
- 運の強さ
- 7-6 吉報
- 7-7 桶狭間
- 7-8 圧迫
- 7-9 命令
- 7-10 本心
- 大千同盟 元亀二年(1571)晩夏
- 命乞い
- 8-1 後始末
- 8-2 不在
- 8-3 統一の志
- 8-4 果実
- 8-5 屈服
- 二子殺し
- 8-6 梟雄
- 8-7 提案
- 8-8 新旧対立
- 8-9 襲名
- 8-10 大浦一統
- 長子信建、出生 天正二年(1574)夏
- 亀裂
- 9-1 疑い
- 9-2 贖罪
- 9-3 不貞
- 9-4 滝本の策
- 9-5 死中へ
- 千徳の姫
- 9-6 危機
- 9-7 宴
- 9-8 血
- 9-9 決意
- 9-10 行動
- 大光寺の戦い 天正四年(1576)正月
- 見果てぬ夢
- 10-1 運
- 10-2 死際
- 10-3 最期
- 10-4 卍の意志
- 10-5 開戦
- 天地否
- 10-6 強敵滝本
- 10-7 勝鬨
- 10-8 地獄絵
- 10-9 慈雨
- 10-10 幕引き
- 弘前城炎上 寛永4年(1627)夏
- エピローグ
- 番外編
- 津軽藩起始 浪岡編より
- 終末 第一話
- 名分の元に 第四話
- 津軽藩起始 六羽川編より
- 不制于天地人 第二話
おすすめレビュー
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★★★ Excellent!!!
『信長の野望-創造-』統率85武勇73知略91政治86:津軽為信の物語 河東竹緒
津軽為信と言えば、『信長の野望』シリーズファンには
「東北に何か能力が高い武将がいるな」程度の認知しか
ないかと思います。
当然、同時期に尾張から京に上って覇権を握った織田信長を
中心とし、畿内周辺でおこなわれていた”天下争い”にその姿は
現れません。
しかし、別に畿内だけが天下だったわけもなく、本州北端に
近い津軽にも民があり、その暮らしを案じる領主がありました。
その人が本作で描かれる、津軽為信です。
本作は久慈氏から大浦氏に入って大浦為信を名乗った頃の
津軽為信がどのようにしてその知略を磨いていったか、
苦しい立場と悲しい経験からより強くなっていく姿を描いて
余すところがありません。
資料とされる『南部根本記』や『津軽一統志』は未見ですが、
作者はそこに現れる異説を消化し、自分なりの津軽為信像を
作り上げたのだろうと感じられます。
それくらい、人となりの作り込みがされており、本作を読むと
実在する人であるかのように脳裏にその姿を描けます。
何しろこれだけの長さなのに、「この人がこんなことする?」
という違和感をまったく感じませんでした。
長広舌を避けてはいますが、読み味は極めて歴史小説的、
和田竜の小説『のぼうの城』や『忍びの国』を好きな人は
入りやすいと思います。
このあたり「なるべく苦労なく読んで欲しい」という配慮と
「歴史小説としての味を出したい」とい…
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★★★ Excellent!!!
男たちの戦国浪漫は東北地方にもあった 丹羽夏子
大浦(津軽)為信という男の半生を軸にした、戦国時代における北東北の物語です。
いわゆる有名武将は出てきません。南部なら名前ぐらいは分かるかな?といった程度。時々知っている名前を見掛けても「遠い他国の話」。
ですが、けして地味な話ではありません。
いえ、色で言えばモノクロでしょう。冬の真っ白な雪田、夏の黒々とした山が目に浮かぶようです。
しかし熱い。ここでは男たちの思いがぶつかり合っている。
まさにロマン。
ハードボイルドな、劇画調の映像が浮かんでくるようです。
為信は南部一族の下っぱ、大浦氏の当主ではありますが、婿養子で肩身が狭い。家中の人々は為信を先代の嫡子が成長するまでのつなぎとしてしか考えておらず言うことを聞きません。
そんな中為信が使ったのが「他国者」、よその土地から流れ着いたごろつきたちでした。
面松斎、小笠原、そして大ボス万次……誰も彼もかっこいい。
地縁に結び付いていないというだけで不遇の彼らはすごくもったいない。
少なくとも為信はそう思っていたわけです。
足元をすくわれるまでは。
男たちの命をかけた戦い、熱い。実に熱い。燃えたぎるようです。
誰も彼も命を燃やし尽くしたのだ……。
男たちとの連帯だけでなく、女たちとの夫婦、家族関係も魅力的です。
特に為信の妻である戌姫と為信の切なく生真面目な関係、もどかしくも楽しませていただきま…
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★★ Very Good!!
文節が短く躍動感が半端ない! 読み続けてみたい作品です。 鯊太郎
小説情報
津軽藩以前
かんから @zvu11735
- 執筆状況
- 連載中
- エピソード
- 105話
- 種類
- オリジナル小説
- ジャンル
- 歴史・時代・伝奇
- セルフレイティング
- 残酷描写有り 暴力描写有り 性描写有り
- タグ
- 津軽為信/沼田祐光/小笠原信浄 兼平盛純/森岡信治/乳井建清 南部晴政/南部信直/石川高信 八戸政栄/九戸政実/九戸実親 北信愛/石川政信/大光寺光愛 滝本重行/千徳政氏/千徳政武 室町/安土桃山/戦国時代/近世 陸奥/北奥州/青森県/弘前藩
- 総文字数
- 74,794文字
- 公開日
- 最終更新日