異世界モノと終末モノのハイブリッド

流行の異世界モノはその多くが転移や転生してからが物語のスタートです。
しかしこの作品ではそれが『終わり』であり一つの『死』。それを明確に、感動的に、そして切なく描いたのは『カクヨムらしい』作品であると勝手に思っています。
こうした切り口で楽しませてくれるのもWEB小説ならではだと感じました。
後書きの丁寧な解説も助かりましたが、それを作中で全て読者に伝え切るような気概で表現すると、この作品はより多くの読者の心に届くとも思いました。
短編ながら発想と着眼点に関心しました。