「雪に咲む」カクヨムWeb小説短編賞2021 短編特別賞受賞。 山口県出身。広島県在住。 読む人の心を震わせる小説を目標に、2011年から執筆を開始。 大…
当時は分からなかったことが、成長してから分かることってよくありますよね。人生の厳しさと切なさを、短い文章の中に詰め込んだ一作です。
800文字という、小説としてはとても短い文章に、ひとの世のせつなさやるせなさ苦しさが込められています。読むと口の中に、わさびの苦さが、そして目には涙が浮かぶ一作。
亡くなったお父さんが抱えていた『自分には何もない』という思い。大人になった主人公はある日、父と同じ思いを抱きその気持ちに共感する。そんな時、食べた寿司のわさびの味は――あの日の父が言ったように苦…続きを読む
ワサビを苦いと言った父。その翌日、父は……。寿司、そして、ワサビという。どちらかというと、楽しい家族の思い出やハレの日といった目出度い記憶と結びつきがちなアイテムを、父の死という重い現実に結び…続きを読む
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