「もの」を語り、「こと」を語り、「おもい」を語る。

小学4年生だった当時を振り返りながら語られるこの『空蝉(うつせみ)』という物語は、その語り口の魅力だけで、物語を読む楽しさを教えてくれる。
小学校4年生の主人公の視点に徹底的に寄り添って、物語がかたられる。
小学校4年生にとって「わかる」現実だけが丁寧に丁寧に語られる。
美しい語り口は、ただそれだけで魅力的だ。

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