自分には絶対の才能がある。そう思ってる人こそ読んでほしい
- ★★★ Excellent!!!
ライトノベル作家で成功している人なんてごく一握りにすぎない。
そんなことは当たり前のことだと思っていたのに。
わかっていたつもりでも、語られる現実の厳しさに、読みながら足がガタガタと震えました。
これは後進の作家志望の人へと贈る、飾るところのないエール。
創作の目に見えやすいテクニックの部分ではなく、普段わたしたち消費者なりプロ志望者が目にしている「本」という形だけではうかがい知れない部分に対する心構えを知ることができます。
今はわかっているつもりでも「作家」という自意識が肥大化するにつれて見えにくくなっていくのではないだろうかということばかり。
特に自分は周りに合わせてしまうタイプなので、第3話の後半部について特に心に刻み込まなければならないと思いました。
柔軟さも持ちつつも「ここだけは譲れない!」という芯を持つことの大切さを教わったような気がいたします。
完成品である「書かれたもの」そのものではなく、実は諸々の理由で書くうえで削ぎ落とされたものの「なぜ」のほうがえてして重要なのかもしれませんね。
月並みではありますが今後のご生活が健やかなるものでありますよう心からお祈り申し上げます。