「出版事業における作家の責任とは――」

 プロの小説家という、多くの人が体験したことのない仕事、それを等身大の体験紹介という形でまとめています。

 レビューにあたっては“等身大の”という部分を強調したい。

 読んでいて「クリエイター業界の裏側が垣間見られる!興味深い!」という感想よりも、「そうだよなあ、そこが大事で大変なんだよなあ」という共感の頷きが出てきました。

 「企業に雇用される」という現在大多数のスタイルではなく、「個人で出版という事業に関わる」小説家。
 その体験記から浮き彫りになるのは「働いて利益を生む活動」の本質、『生業』とは何ぞやという万人共通の学びだと思います。

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