鏡を巡って謎を解き進めていく和風ファンタジー☆

主人公が不思議な世界に迷い込み、鏡をキーワードに謎を解き明かしていくファンタジー作品。鏡の意味、鏡の由来、鏡の効果。色々な要素が盛り込まれて鏡に封じられた者たちが登場します。それらに向き合う主人公の姿が、可愛らしく、そして面白く表現されているのも魅力の一つです。

色々な種類の樹木や花の名が情景を彩ります。古の伝説や古文の授業で習ったような古い言葉が出てきます。同じ名前の人物も複数登場します。でも、難しくない。すんなりと受け入れて読み進める事ができます。わかりやすく読んでもらおうと、いろいろな角度で工夫に割いた労力と能力、そして作者様独自のユーモアと美的感覚で登場人物たちに花を添える筆力に、グイグイと引き込まれていくこと間違いないでしょう。鏡の謎を小分けにして、次々と面白いエピソードを作りだしていく手法も勉強になりました☆

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