一人で別世界へ飛び込まなければならない苦悩がしみじみと読み取れます☆

前作『少年少女編』から少し成長した主人公が、特別待遇で入学した遠方の学園で送る「楽ありゃ苦あり」の物語。見た目のコンプレックスは変化しても、すぐに心の持ちようまでは変えられないところが彼の魅力。それが功を奏することもあれば災となることもあり、読み手は常にハラハラしながら次の展開に期待を抱く。
学園生活にライバルはつきものだが、タイプの違う複数のライバルを登場させて主人公を盛り上げたところに作者さまのセンスが光っている。どのライバルも個性と魅力に溢れていて、彼らの今後にも目が離せない。
前作から続く、主人公とその教師のプラトニックな恋愛模様も目が離せない。豪快かつ大胆な筆使いで綴る「すれ違い」の連続に、もどかしい気持ちが止まらない。

さらに続編もあるとのこと。
主人公と彼を取り巻く仲間たちに、今後も目が離せません☆

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