北緯34度 東経138度線

不穏な空気感で始まり、その不穏さは読み進めていくにつれ不安となり、恐怖となる。そしてその恐怖が頂点に達したとき、まるでジェットコースターのレールがパッとなくなったかのように放り出される、得も言われぬ開放感とも、ふざけんな感とも言えぬ感覚。

既存のホラーとはひと味違う、どこか無常観漂うラストは一見の価値ありです。

ところで上記の場所を調べてみたのですが、現在の日本で言う静岡県のあたりのようです。そのあたりも想像を膨らませるのにいい影響を与えてくれました。

その他のおすすめレビュー

ここのえ九護さんの他のおすすめレビュー329