極楽と地獄は紙一重

古い小説や映画などで描かれていたユートピアの情景が、現在の視点から見ると個々の感情を否定するなどのディストピアそのものになってしまう、と言う事例は多々存在します。この小説で取り上げられている事例も、まさにそれに等しいものなのかもしれません。

失われた文明に憧れる者、文明に寄り縋る者……長い月日の間に常識にまで隔絶が生まれてしまった両者の出会いが何をもたらすのか、色々と考えさせられる作品です。

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