これは良い飯テロ!

国民的作家だった父を亡くした若き女流作家の、どこか昭和レトロな雰囲気の日常。ぼんやりふわふわと過ぎてゆく、これといった事件も起こらない穏やかな日々の底にも、ずしんと重い喪失感や切実な孤独がたしかに潜んでいて、それでもやっぱり穏やかで温かく、料理上手の専業主夫・木崎さんの手料理の数々に彩られた丁寧な暮らしの手触りに癒やされます。そして、良い飯テロ。とても良い飯テロ。一章ごとに、いろんなものが食べたくなります。

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