紡がれる文章に雰囲気があります 短編はそれが大事!

言葉をつなげて世界を作る、その意味が染み込んでくるような短編です。主人公がネット小説の中で、特別な短編を見つめ、自分の中にある小説への想いにそっと灯がともる。そんな短い作品なのですが、題材が身近なこともあり、なんとも胸に迫るようです。
短編の醍醐味は短い中に凝縮される雰囲気と、白昼夢のような読書感、そしてちょっと放り出されたような読後感、なんかが魅力だと思いますが、どれもが揃っている感じでした。
ぜひ読んでみてほしい作品です。

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