醒なる美舞☆玲の愛

作者 いすみ静江

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★★★ Excellent!!!

 いつだったか疑心暗鬼に陥っていたときに、愛というものがどこか霞のように掴めない、縁遠いもののように感じられたことがありました。

 それは愛の根底に、何かを〝信じる〟という能動的な行為が伴うからなのでしょう。

 そう確信できたのは、この作品に出会ってからのように思います。といってもただ盲目的に信じるのではなく。

 はじまりは世界に存在する動かしようのない事実。そこから遡るように推察された作者様の論理的思考と、溢れるような想像力が重なった世界で紡がれる物語。

 拝読していて、想像を刺激する余白や豊かさのあるファンタジーなんだけれども、どこか地に足ついたような、そんな心地よさがありました。

 この物語で描かれる家族愛は幻想などではないのでしょう。

 はじめに個人の幸せがあり、それから一人一人を繋ぐように、あるいは大きく包み込むように、しっかりと愛が作用している、そんな家族愛。
 
 正直に申し上げると、私は家族が重荷やしがらみでしかなかったという自覚があるほうで(戦後明治以後の負の面での典型的な家父長制の家とでもいいましょうか)、拝読しながら、こんな家族愛なら素敵だなと、自然と肩の力が抜けたといいますか、腑に落ち、ほっこりしました。

 想像のじゃまをしないすっきりした描写は映像的で、脳裏に鮮やかに浮かびます。

 随所に挟まれるオノマトペにはどこか存在感があり、イメージを掛け合わせる楽しさに、絵本や童話のような遊び心を感じることもたびたび。

 素直で、まっすぐで、あたたかい。

 そんな愛とでも呼ぶべき感覚が、現実世界での苦しみや悲しみをもそっと照らし出してくれるような、不思議な優しさのある作品。

 たとえばもし、疑心暗鬼に疲れて世界中がまやかしに見えるような時に出会ったとしても、この物語は誰かを信じる喜びを、ぬくもりとともに、そっと届けてくれるのではないか… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

読んでいて、手に汗をかくようなバトルシーンも多いのですが、この作品の根底にあるのは、愛です。それは、ヒロインの両親である「ウルフ」と「マリア」、ヒロインと玲君、それから、二人の子どものスーパーベービーのむくちゃん!
愛があるからこそ、世界は輝いて見える。
愛があるからこそ、がんばれる。
そんなことを思わせてくれる素敵な作品です。

★★★ Excellent!!!

作者さまの作品は何作か拝読してますが、この作品もまた個性あふれ、愛が込められた作品でした。
なんというか、いすみさんの作品の愛ってすごくリアルなのですよ。こういうものは書こうとして書けるものではなくて、やっぱりご自身が大事にされてるものだとか、信念が滲み出てくると思うのです。
根底にあるのはたぶん、家族。
そう、これは家族の物語なのです。
物語の主人公美舞さんとその娘のむくちゃんに焦点を当てたいと思いますが、美舞さんはぎゅっとしたいくらいに可愛いです。強いのですけれどね、なんだかその裏側に可愛らしさのある人で同性ですが、なんかそれが庇護欲をくすぐられてすごくよかったです。夢中で読んだ少女漫画を思い出しました。
そして、作品を読んで愛を感じたのはやっぱりむくちゃんの存在も大きかったです。子供を育てる親の気持ちを感じ、幸せになるために生まれてきたんだよ。生まれてきてくれてありがとう。そのようなメッセージを受け取りました。根底にあるのはいすみさんの母としての愛なのだと思います✨
ぜひ読まれて作者さまの温かな気持ちと愛情を受け取ってください(=^ェ^=)

★★★ Excellent!!!

淡白でありながら意味深なプロローグから一転。爽やかな学園ものの空気感で始まる物語。
と思いきや傭兵稼業の男女が恋に落ち、僕っ子の女の子は男子空手部へ殴り込み。
目まぐるしく進むストーリーは、やがて一つの家族に関わる事件へと収束していきます。

スーパーベビーむくちゃんと、まーまを愛する玲ぱーぱ。果たして美舞まーまを救い出せるのか——と手に汗握るだけでは、エンディングに辿り着けません。
さらに続く異空間の冒険は、よくもここまでとアイデアが詰め込まれていました。

★★★ Excellent!!!

これは面白いです!
魅力的なキャラクターが勢ぞろい。まず初めに「ウルフ」と「マリア」という男女傭兵が戦場で出会うわけですが、この二人が主役級と言ってもいいくらいにカッコいい。
でも、メインヒロインは二人の娘「美舞」なのです。とびきりキュートな格闘美少女。
彼女が学園を舞台に大暴れ!そこで「玲」という運命の相手と出会って…
…と思ったら、今度は二人が結婚して可愛いベビー誕生!
この「むく」ちゃんが、また最高に愛らしくて…

…と、トータルで言うと、三世代みんな魅力的すぎる!
これだけでお腹いっぱいです。

彼らが見せてくれるバトル、謎の超常の力、「神」との対決などなど、物語はテンポよくどんどん進みます。どのシーンもカッコよく、たっぷりのロマンにあふれています。映像が鮮やかに浮かび、まるでアニメを見ているようです。

キャラクターみんな素敵だけど、やっぱり特にむくちゃんが可愛い♡

幅広い世代に思いっきり楽しんでいただける作品だと思います!

★★★ Excellent!!!

面白いです。
多要素を違和感なくギュッと詰め込んだ贅沢な物語。

武道に異能に恋愛に美少女にバトルにと…
数え出したらきりがありません。

これだけ豊富な要素を描写できる作者様は何者なのかと
そっちの方が気になったり(笑)


ラノベ好きなラノベ世代に人気の
コミカライズしやすい内容や魅力的なキャラクターが
紙面狭しと暴れ回る現代アクションファンタジー。

たくさんの人に読んでもらいたい作品です。

★★★ Excellent!!!

プロロ-グを読んだ時は、普通に美少女戦士ものなのかな?と思ったんですが……格闘シーンがすごいです!
作者様が実際経験があるのかっていうくらいリアルでビックリしました。
それからキャラがはっきりとしていて、自分の中ではみんなアニメのキャラクターとして読み進めて楽しかったです。
神や聖魔など、古代神話を思わせるようなバックグラウンドもあり面白いです。

★★★ Excellent!!!

 始まりはヒロインの幼少期から。変質者に襲われそうになった小4のヒロインは、魔法少女よろしく(律儀にランドセルを下ろして)立ち向かいますが、そこで大惨事を招いてしまいます。
 続いては、ヒロインの両親のなれそめ。美人傭兵のマリアに友人を探して放浪する伊達男ウルフ。
 映画のように運命的、情熱的な出会いを果たし、戦場から身分を隠す為に日本に移住。愛娘美舞をもうけます。
 そして成長して(とはいえ小柄)高校生になった美舞。
 自分のことを僕と呼び、のちの親友日菜子と出会います。
 入部希望になぜか男子空手部を選び、その門を叩きますが――――。

 全編に擬音、オノマトペを多用した文章、テンポのいい文体でスムーズに読み進められます。
 両手の甲にはっきりとある痣。それは何を意味するのか。それが解明されたと、き新たな異能の力が、謎が解かれていきます。
 そして作中を通して語られる夫婦、そして惜しみなく注がれる子供への愛。
 その絆こそが、この作品の最大の強みです。
 テンポよく進む舞台変化にも注目です。

 (ハイジ部。入ってとろけるチーズ、食べたい……(-_-).。o○0〇

★★ Very Good!!

最初は僕っ子(『僕』が一人称の女の子)が主人公の格闘部活モノかと思いましたが、第二部では想像を絶するスケールの物語となりました。この展開はまったく予想できませんでした。バトル、恋愛から宗教、神に関することなど多くの要素が詰まった作品ですが『家族愛』の物語です。家族のためにみんなが頑張る姿に、そして、デレデレする姿に心が温まります。幸せな家庭を築くことが、なによりのハッピーエンドなのだと、再認識させられました。

★★★ Excellent!!!

ハードな序盤戦からてっきりアクションものかと思いましたが、友情と恋愛、そして家族愛が描かれた殺伐かつほのぼのなお話。

最後の最後の展開には「えっ?」とびっくりしましたが、それも含めて愛情が描かれています。

親の身になって思うのは、子供が赤ちゃんの時ってすごく大変で当時は苦労したはずなのですが、それでも良い思い出しかないんですよね。そんな赤ちゃんのイメージそのままの匂い、温かみを感じた作品でした。

★★★ Excellent!!!

最新話(第二部・三〇章)まで拝読しました。
ジャンル的には、まさしく王道の現代異能アクション小説です。
内容的には、メインの主人公が女の子でして、それゆえ概ね女性向けのテイストで物語が描かれていますね。
文体もWeb小説向けに最適化されていて、スマホで気軽に読めると思います。

特徴的なのは、神話的なファンタジー要素と生物学的なSF要素を織り交ぜた世界観でしょうか。
人間の遺伝子と関わる異能設定が、親子三代に渡る登場人物たちと結び付いて、壮大なストーリーへ昇華されています。
特に第一部は、メインヒロインにして女子高生主人公たる美舞ちゃんの可愛らしさと、お相手役のヒーロー・玲くんのカッコ良さに、女性向け小説がお好きな方なら思わずニヤニヤさせられるのではないかと! 

★★★ Excellent!!!

一人一人のキャラクターが緻密に創りこまれています。
それは単なる表層的なものではなく、「まさに人に歴史有り!」
また歴史自体もDNAという古くからの設計図により深い部分まで
主人公達に関わっていきます。
これからも展開に超期待です!

★★★ Excellent!!!

戦場が舞台なのか、と思いきや、そこで育んだ愛の結晶が女子高生として、活躍する話です。

生い立ちから入るのは、結構新しい試みだと思います。

今回の話では、それがうまく成功されているんじゃないかと感じました。

長編になる場合、主人公のキャラクターがメインになるからです。

そしてそのキャラクターがどんな人物なのかということか、明確に書かれているため、読者も話についていきやすくなります。


物語の完結を期待して星3つ送らせて頂きます。