友とは無縁
まぁ、監獄の飯は美味くは無かった…けれど、それ以上に俺が嫌だったのは俺の隣で話しかけてきた奴…名は確か…
す
「えーっと、湊人やっけー?俺は䴇杜…よろしゅうなぁ〜✨」
俺が不思議そうに䴇杜を見ているとソイツは俺の目を見て、意味深な笑を浮かべて
「同じ部屋の同居人やから、まぁ、そんな毛嫌いせんでも、一緒に生活するわけやから、「タヒぬまで一緒な訳やし…」…………」
は?タヒぬまで一緒?冗談じゃない…こんな変な奴と、一緒に心中擬な、事をしたくない…それに、こいつが同居人?ふざけんな!!嫌に決まってんだろ…此処に入れられて日も浅い家に俺は色んな事が有りすぎて俺の頭は爆発寸前で…まぁ、その事を気にする暇なく䴇杜は、話しかけて来るわけだが、東雲が言っていたとおり此処にまともな人間なんて、居るはずもなく…他の囚人達にも物珍しく見られている…
「なぁなぁ、湊人は、何で捕まったんー?✨」
満面の笑みで、そう聞いてきたので俺は「殺人鬼で、放火魔だったから✨」………なんて、してない事を言えるはずもなく…無言で愛想笑いを返した…すると…?
「なぁ〜教えてくれへんの〜?俺、真面目やけど?✨」
悪戯っぽく笑ってまた、再度同じ事を聞いてきた。なので少し強めに俺は言い放った
「五月蝿い…俺は馴れ合う気なんて、全く無いから、話しかけんな…」
そう言うと、䴇杜は、ケラケラ笑い、俺はこいつ頭可笑しかったのか?と、考えた。けれど、笑居所など見つかるはずも無く、俺は聞き返した…
「何が可笑しかったんだ?」
すると…
「えぇ?そんな淋しそうな顔して馴れ合うつもりは無いって面白いこと言うなぁ〜✨
ケラケラ笑いながら䴇杜は、言い放った…それと同時に我を忘れた俺が䴇杜を殴りかかろうとしたら…
「お前ら止めろ…之以上騒がしたら私が唯じゃおかない…(湊人と䴇杜を睨みながら)…」
そう東雲が言うと、䴇杜が東雲に反抗する様に言い返した…
「やだなぁ、「憐霞看守長」は、怒りっぽくて嫌やわー✨」
まぁ、こんな日常が…いや、非日常が起こっている訳だが、この時、本来のしなければならない事を忘れかけていた…何時しか気付くその時までに…
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