自己紹介として…
俺はその後看守長(東雲)に連れられて食堂らしき場所に連れていかれる事になった…。
そんな嫌そうな顔を俺がしていると紫紅埼は…
「勘違いするなよ?此処にいる奴らは並の刑歴の奴は居ないからな?普通にしてないと喰われる…」
そう言い残して東雲は俺の先を歩いて行った。少しモヤモヤとした気持ちが残るが、こんな日々は、そう長く続くまい…っとその時俺は思っていた。けれど、まぁ、思い違いのだったんだと…今になって思う。
俺は食堂に向かう途中にこの状況を見た奴が引くような事を考えていた。なんか、転校初日の転校生ってこんな気持ちなんだろうか…っと、理由の分からない事を平然と考えていた。まぁ、俺が此処に居る事自体、理由の分からないんだが…。まぁ、どんな奴らが居るのかも見ておきたい…唯、面倒事に巻き込まれない為の策を考えたいのだ…。そんな事を考えていると、ようやく着いた様だ。東雲がドアを開け、俺が入った…
ん?何故かそこにいる奴らは黙々と黙っている…何も仕掛けてこないし…。まぁ、そんな事は、逆に良い方向に考えると、俺は気にされなかった様だ…少し心中で胸を撫で下ろす。その空気の中で、東雲が話し出した。
「皆、よく聞け…。新しく入った新人を紹介する。囚人番号802番だ。皆、仲良くするように…そして、問題事を起こすな…。」
と、言い放つと、俺に「自己紹介をしろ!」っと、言うような目で俺を睨みつせてきた…まぁ、椎莵が嫌がるのも分からなくは無い。さてと…自己紹介をするか…。
「ええ、俺の名前は湊人です…宜しくお願いします」
ありきたりな自己紹介を終え、俺は食事をする事にした。でも、監獄の飯なんて、美味そうな感じはこれっぽっちも感じられなかったが…。
「日常と、言うものは過ぎ去るのは早くて困る…」
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