なんとも感慨深いエッセイでした

作者様の読書歴の数々が歴史書のように展開していく作品。
私の本棚に並んでるものとはずいぶん違うのですが、どれも名前は聞いたことのある、という作品がありました。毎年すごい数の本が出版され、メインストリームに乗るのはごく一部、それでもこうして俯瞰してみるとちゃんと歴史があるように見えるのが興味深いですね。
時代が作家に書かせるのか、作家が時代を作るのか、はたまた読者が時代を決定しているのか?時代というか流行というべきですかね。いづれでもあり、いづれでもないような。
とにかく本が好きという作者の情熱、その中で拾い上げられた作品たち、多分今は本棚に並ぶその作品たち、なんとも暖かな気分になるエッセイでした。

その他のおすすめレビュー

関川 二尋さんの他のおすすめレビュー1,600