6人の天才少年少女が織りなす究極のSFラブストーリー☆

非常に浩瀚な作品で、しかもSFという私には若干ハードルの高い世界に感じられましたが、主たる登場人物は6人の少年少女です。

非常に高度な知能を持つ天才達ですが、小5〜中1という年齢設定であどけなさも残っており、キャラクターに愛着を抱かせます。

そんな彼らが、現在から約30年後の人工知能が席巻する世界を舞台で、活躍していきます。

そして何と言っても特徴的なのは、前半と後半とで、同じ時間軸を異なる視点で描いており、前半は謎が謎を呼び、後半は前半の伏線回収で謎が解明される仕組みになっており、思わず唸ってしまうようなとても洒落た構成です。

さらにはそんな未来の世界で究極の愛を確かめる姿も、また純真にして美しいと思いました!

また私だけかもしれませんが、人の倫理観や哲学にも触れるような問題提起を感じさせませた。

長い作品ではありますが会話文中心の文体で、読みやすい文章だと思います。
是非、読んでみることをおすすめします。

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