ある種のリアリティ


今日はまだ第4話 拾われた心までしか読んでいないのですが、続きはゆっくり読むことにして、寝てしまう前に率直な感想をレビューに込めてみようと思います。

そう遠くない未来から始まるお話です。何が変わり何が変わっていないのか、ゆっくり把握しているところです。

天才とうたわれる幾人かの少年少女が登場しますが、彼らが育った環境等から年齢のわりにやたら早く発達している他は「いたって普通の」という印象を受けました。なので天才特有の取っ付きにくさや近寄りがたさといったマイナスの要素はなく、そういう意味で多くの人に読みやすい作品であると思われます。それでいてちゃんとそれぞれに個性も思想もある人物像です。

ここまでの流れでは仮想世界よりも現実側で彼らが奮闘していくのだな、まるでほとんど人が消えてしまった世界の……という薄ら寒いリアリティを感覚で読み進め、こんな仮想教育はよほど脳に負荷を与えるだろうと思いながら読むと若干ナーバスな気分になるのですが、いい案配でまなみんが大暴れしてくれます。ガス抜きは大事(笑)

いい世界、考え方だな、と共感する部分も多いです。教育に対する目線が優しいです。自分が学びたい時期に学びたいことを学びたいように学べるのは理想的です。多分彼らの精神年齢と私のそれはかなり近いですね。あるいはそれを応援する親御さんの方に。

作品のカラーからいってどうしても説明すべき事項は増えるのだと思いますが、その分描写は大幅にカットされているので、サクサクと進んでいけるのも私には読みやすいです。

大事に読みます、おやすみなさい。

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