最期を切り取ると、その人に生涯が見えてくる。函館では桜は五月に咲くんだ。土方歳三は、やっぱり画になる。とってもカッコよかったです。
2020/01/05に〈旧:ひつじ〉→〈新:緯糸ひつじ〉と改名しました。はじめましての人に読んでほしい作品は「ウルティマ・トゥーレの大河」です。もっとも読んで…
壮絶な武士の人生の最期を見事に切り取った一遍。今際の際で放つ必殺剣。散り行く命と五月の桜。読むだけで魂が燃える。
死地に赴くのではない、死に向かいあえた。昔馴染みの声を傍らに、死地でなおも歳三は研鑽する。沖田を失い、近藤も亡い。それでも振るう剣は応えてくれた。天然理心流を極め、終に結実する。花の下、繰り…続きを読む
土方歳三最後の瞬間が華麗に、壮烈に描き出されています。長編小説の最終回の盛り上がりにすら、感じられほど。心動かされる。土方の見上げた桜を、五月の青空と供に見に行きたくさせる一編。
仲間を失い、明日も失って、それでも奔った男に思いを馳せるお話。何もかも残っていない彼が最後に対話した者とは一体何者だったのか?きっとそれは、彼自身の生き様そのものだったのだろうと思います。
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