失英雄の落丁本（エクセプト）

　若干、中二病であるだけで普通の一般人である凌木菱和（しのぎりょうわ）が目を覚ますと、そこは自分の部屋ではなく、自分の趣味で書いたファンタジー小説と全く一緒のようで、どこかが違う異世界であった。
　身体能力がとてつもなく上がっているようだが、この異世界においては一般人クラス。
　魔法も使えるようだが、どうにも中途半端。
　しかし自分が描いた物語の世界とそっくりなので、異世界の知識はチートな程に持っている（偏りあり）。
　そんな凌木が迷い思考して、異世界で生きていく話です。