抱腹絶倒間違いなしのシュールギャグ短編

またまたやってくれやがりました!
ここが前衛小説の最先端。
幸福と不幸の両極端を対比させつつ展開するテーマ性もさることながら、これまた両極端な兄弟のギャップと言動を面白おかしく読めました。

栄華を極め、家族愛ゆえに極端な行動を起こしてしまう兄の危うさと本能が、純文学にも迫る勢いすら感じます。いや、純文学ではないけど。

狂気を孕んだ暴走と理性の対比。これもまた、作品の内包する両極端の主題なのですね。
ううむ、よく出来ている…唸らされっぱなしです。

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