僕と君

作者 六月菜摘

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★★★ Excellent!!!

パパの視線で綴られていく、心あたたまる物語です。
綺麗な文章で、詩のようなリズムが感じられる、そんな作者様独自の表現にも楽しませていただきましたが、内容もすべてが愛おしく、最後はじーんとしました。

今だけの「15センチ」。
この家族に訪れた素敵な瞬間に立ち会えて、読んでいて幸せな気持ちになりました。
多くの人に、そんな気持ちを味わっていただきたいと思います。

★★★ Excellent!!!

 「僕」の一人称語りで進んでいく文章が、とても詩的でリズミカルで、読んでいて気持ちが温かくなります。特に「僕」の「君」への想いがつづられていく中で、「君」への愛おしさがつのります。それがただの恋愛対象である「君」ではないのがまた良いです。
 そして明かされる「15㎝」が、このように表現されていて、とても凝っているなぁ、と唸らせられます。
 温かい気持ちになりたい方、是非ご一読を。

★★★ Excellent!!!

「僕とキミの15センチ」コンテスト参加作品であります。どんな15センチが仕掛けられているのか、ワクワクしながら拝読いたしました。
でも読み進めるうちに15センチのことは忘れてしまい、登場する家族の温かな雰囲気にひたりながら、頬を思わず緩めている自分に気づきました。
今作は、ある若い夫婦が待望の赤ちゃんを授かり、一生懸命に子育てするパパ目線で語られる物語。その様子がとても上手く表現されています。一文、一文に注がれた作者の温かな眼差しが、読み手の心にスウット入ってきます。奇をてらうことなく、装飾することなく、とても素直でありながら物語に引き込まれていくのです。
もちろん、15センチは挿入されています。
殺伐とした心をとても穏やかにしてくれる物語を、ぜひ皆さまにお奨めしたいなと思います。

★★★ Excellent!!!

この温かな読後感は物語を多読する最近でも珍しい。
それほどにこの『僕と君』は、慈しみに満ちた優しい物語だ。

詩的でありながら、要所の知識はきちんと押さえてあるのも筆者の力量であり、この物語を柔らかに象る一つの要素だろう。

君と君。主人公には二人の大事な「君」が存在する。
実は一方の君が生まれるまでは、主人公自身が「君」だった。
子供が生まれて初めて、彼は「君」の座を譲り渡すのだ。
まるで入れ子形式のような、穏やかな君の転換。

「僕」はそれから、知り初めし「君」と長く付き合ってきた「君」との、二つの宝を見守る立場になる。

この物語を読めば、棘々した気持ちも、ささくれだった心も、くるりと丸められる気がする。

★★★ Excellent!!!

15センチコンテストは作者の良さが出た面白い作品が多いですが、こちらもそんな一篇です。
父親と娘、その奥さんも含めたしみじみとした物語。日常生活の中にあって忘れてしまいそうな、でも本当はそれこそが大事な、そんな一瞬をたくさん閉じ込めた物語です。
誰にでも子供時代はあるし、子育てしている方も多いでしょう。そんな幼少期のキラキラとした、童話のようにふわふわとした、驚きに満ち満ちていた、そんな感覚を呼び覚ましてくれます。
気軽に読めて、でもなんとも深い物語。
是非読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

優しい詩を紡いで、美しい物語を織り上げるような作品でした。

子育て中のパパママの多くは、うんうんと共感しちゃうのではないでしょうか?
愛すべき絵本、舌ったらずな幼児言葉、ママの心配、パパの驚き。
そんな小さな幸せを、あざやかに美しく描いてくださってありがとうと言いたい気持ちです。

★★ Very Good!!

どんな家庭にもある、ちいさなちいさな物語。

でも、老いて後振り返ると、その『ちいさな』が、とてつもなく大きな幸福であったと思い出されることがある。

思えば、家族全員が心身元気で揃っているという期間はとても短い。
彼らの幸福な描写が続くこそ、後の事を憂いてしまう。

千変万化は世の理。なんと人の世の儚さよ。

★★★ Excellent!!!

言葉ってリズムがありますよね?
そのリズム感を持ってる人って、実は本当に少ないです。

私の得意分野になって申し訳ないですが
音楽界で言うなら、マイケル・ジャクソン、ジョージ・マイケル、ピーター・セテラや、
グループで言うなら、TLCとか、スターシップなんてほんと凄いです。

世界的に売れてるソングライターは、必ず言葉のリズムを理解していて、すごくそれを大切にしています。

六月さんはどの作品を拝見しても、言葉のリズム感がすごくて、嬉しくなります。
まるで、音階が目に見える様に胸まですぅっと飛び込んできます。

才能なんですねぇ。
この作品はそれが顕著に分かる、私にはまるで譜面のような作品でした。

これからも楽しんで聴かせてもらいますね。
では。

★★★ Excellent!!!

「君」が三人出てくるが、みんながみんな、日常と隣り合わせの詩的なエピソードを持っている。
それは、著者の書いた、「小石のカタチをした 宝石」なのだと思う。
また、わざと漢字に出来る所を平仮名で表記する手法が、とてもノスタルジックで素敵だ。
「女の子は 追いかけてもらいたいから、逃げるんだから」という台詞が好きだが、逃げる速度がスプリンターなのが、ロマンティックな中にクスリとするコミカルさを含んでいる。

★★★ Excellent!!!

冒頭のキャッチフレーズから確信して読みました。

パパの優しさは子供とママにもちゃんと向けられていて、何とも温かな気持ちにさせてくれます。成長を文字にすると、愛情を文字にすると、思いやりや大切を文字にするとこの物語になるのかなぁ。

見守って行きたいと思いました。寒い日にこそほんのり温かくなる物語です。いかがですか?

わたしは温かくなれました(*^_^*)

★★★ Excellent!!!

子育てに今この瞬間苦闘しているすべてのパパとママにぜひ読んでほしいお話。
あるあるってほっこりして、今しか味わえないいっぱいの幸せをかみしめてほしい。
そして、これから新しい生活と命を迎えようとしている友達や後輩にも伝えてほしい。子育と結婚って本当に幸せだよって。

なんだか本当に暖かいこの気持ちを大きな声で叫んで、みんなにその素晴らしさを伝えたくなる、そんな作品です。