「君」たちの、「小石のカタチをした 宝石」のような大切な物語。

「君」が三人出てくるが、みんながみんな、日常と隣り合わせの詩的なエピソードを持っている。
それは、著者の書いた、「小石のカタチをした 宝石」なのだと思う。
また、わざと漢字に出来る所を平仮名で表記する手法が、とてもノスタルジックで素敵だ。
「女の子は 追いかけてもらいたいから、逃げるんだから」という台詞が好きだが、逃げる速度がスプリンターなのが、ロマンティックな中にクスリとするコミカルさを含んでいる。

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